
新潟市を「国際湿地都市NIIGATA」へ
新潟市「国際湿地都市NIIGATA」ブランディング
Client | 新潟市 |
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Creative Direction | Kazumi Matsuura |
Creative Direction | Shutaro Matsuura |
Graphic Design | Minami Hayashi |
Graphic Design | Idumi Shimizu |
Graphic Design | Yamato Kato |
Graphic Design | Haruka Fujita |
Illustration | Haruka Ueki |
新潟市が「国際湿地都市NIIGATA」を目指すための、ロゴマークをはじめとするブランディングデザインをU・STYLEにて担当しました。
2022年に国内初の「ラムサール条約湿地自治体認証」を受けた新潟市。市内には16の「潟」や、田んぼや河川を含めた多様な湿地が存在し、湿地と人(都市)が関わりあいながら文化や環境を形成しています。新潟市がこの先、世界に認められ、かつ、市民の誇りとなる「国際湿地都市NIIGATA」としてブランディングしていくことを目的に、本プロジェクトは推進されています。
U・STYLEではロゴマークのデザインやそれにあたるリサーチ、ポスタービジュアルやノベルティデザインなどを担っています。

今回のプロジェクトでは、まずは新潟市の湿地における生活文化、土地の成り立ち、生態系などの基礎調査を行い、「湿地と人の関わり」「湿地の成り立ちと湿地の文化」「世界とのつながりと世界の中での新潟の独自性」がそれぞれ表現されることをポイントに定めて方向性を探っていきました。調査の段階では、各種調査資料や文献のみならず、U・STYLEが2012年から積み重ねてきた潟でのフィールドワークやプロジェクト実施の知見も取り入れています。
それら基礎調査をした上で、潟をはじめとする湿地がもつ価値である「エコトーン」から着想した表現を展開しています。エコトーンとは、異なる環境が緩やかに移行していく移行帯のこと。湿地では、陸域から水域まで生物の生息環境が連続的に変化するため、その移行帯の存在によって多様な生物が生息できる環境を生み出しています。
そんなエコトーンの特性から連想し、湿地によって生み出される新潟市の独自性や文化性と、その多様さやグラデーションを表現していきました。湿地の存在、湿地と人の関係性、湿地と深く結びつく生活文化、湿地生態系と人々の共存、それらがグラデーションを伴って存在していることを、複数色のラインの移行帯によるロゴマークやビジュアルで表現しています。
このプロジェクトを通じて、新潟の人々が「湿地都市・新潟」への理解や誇りを持つきっかけになるとともに、「国際湿地都市NIIGATA」として新潟らしく世界とつながっていく役割を担えるものとなることを目指しました。
ロゴマーク

ポスター


里潟サインボード

各種ノベルティグッズ
(紙製ファイル/缶バッジ/日本茶ティーバッグ/クリアバッグ)



