– Monthly message –
U・STYLEでは、クライアントの方々へ毎月発送している書類に、時々のメッセージやトピックを同封しています。ここでは、その”Monthly message”を転載してご紹介します。

1年ほど前、四国のある小さな町の新聞記事が目に止まりました。

「町立病院が電子カルテをはじめとする院内システムがサイバー攻撃を受けたが、身代金要求には応じずに独自に患者のデータを復元し診療を再開することにした」という内容だったかと記憶します。

サイバー攻撃の身代金要求に応じなかったことに気骨のようなものを感じ、それまで知らなかったその町を応援したいと、ふるさと納税をすることを思いつきました。

調べてみるとその町の名前は、ふるさと納税サイトでは見つかりません。そこで、町のホームページからややアナログな方法で申し込むことにしました。申込用紙のメッセージ欄に町立病院のシステム復旧への応援を記して、FAXで町役場に送ったのです。ファックスの送信音に、知らなかった
町の扉をノックするようなワクワクがありました。

担当者との温かなやりとりの後、送られてきた返礼品には、世界農業遺産にも登録された傾斜地から生まれた“地域の食”が入っていました。手延めん、雑穀、地鶏、柿酢など、まるで実家の親から送られてきたような満載感です。

その後も町とのつながりは続き、定期的に送られてくる広報誌が楽しみになっています。行ったことはないけれど、傾斜の土地に集落をひらき、厳しい環境をも取り込みながら豊かに暮らす人たちの姿が伝わってきて、私の方が励まされているような気がしています。

株式会社U・STYLE
代表取締役　松浦 和美