鳥屋野潟を伝えるローカルウェブメディア「TOYANOGATA.jp」の制作・運営を行っています。

https://toyanogata.jp

鳥屋野潟をフィールドに、地域のビジョンデザイン、水辺の歴史や文化の継承、コンテンツ開発や情報発信、環境改善プロジェクト、地域の人材育成など、エリアのブランディング活動に取り組んでいます。

潟マルシェ[ローカルマーケット]

ウェブサイト
https://gatamarche.com/

TOYANOGATA.jp [ウェブメディア]

ウェブサイト
https://toyanogata.jp/

とやの潟ウィンターキッチン[地域の食文化継承プロジェクト]

鳥屋野潟を伝える映像

https://www.youtube.com/@TOYANOGATAJP/videos

潟ボーイ’s/潟ガール’s[歴史語り継ぎプロジェクト]

TOYANOGATA PICKNIC[水辺のゴミ拾いアクティビティ]

Nature Trip[鳥屋野潟の自然や季節を楽しむ自然探検会]

IDSデザインコンペティション受賞

2021年、U・STYLEの鳥屋野潟での取り組みがIDSデザインコンペティションにおいて「IDS大賞/新潟県知事賞」を受賞しました。受賞にあたっては、「モノ」のデザインでなく、鳥屋野潟エリアでの取り組み全体が、地域・環境・人・モノ・文化・歴史などを繋ぐデザインとして評価されたと考えています。意匠を伴いながらもそれだけでなく、その背景や文脈との接続、社会や環境との接続による価値創出が、デザインに求められていることの証でもあると感じています。


 
【審査委員の評価】

地域や環境、人、モノが繋がり、未来の発展に向けた素晴らしいプロジェクトであり、鳥屋野潟という全国的には全く無名の地方の財産を、世代を超えたアプローチで発信する姿勢に感銘を受けた。地元では当たり前にあるモノの価値を効果的に美しく表現し、積極的に発信している点が素晴らしい。中長期的に見れば、「新潟県に人を連れてくる」ということにつながり、ビジネス視点でも価値のある取組みである。Webメディアの運営の難しさもあるだろうが、今後の更なる飛躍に期待する。

U・STYLEでは2020年から、鳥屋野潟をフィールドとしたゴミ拾いアクティビティ「TOYANOGATA PICKNIC(ピックニック)」に取り組んでいます。鳥屋野潟で舟に乗りながら自然を楽しみ、同時に潟に流れつくゴミを拾うアクティビティです。

水辺を楽しみながら
生活や環境に目を向けるきっかけを

舟でのアクティビティを通じて自然や生態系を感じながら鳥屋野潟を楽しみ、潟に流れついているゴミを拾うことで人々の生活や身近な環境にも目を向ける。人々から潟に近づき、一時は離れてしまった人と潟の関係性を再び深めながら、そこにある課題にも気づいたり考えたりしてみる。そんな機会を楽しくつくれたらと、TOYANOGATA PICKNICは開催されています。

ちなみに「PICKNIC(ピックニック)」の由来は、おなじみのPICNIC(ピクニック)。「つまらないものをつまむ」というピクニックの由来をもとに、つまらないもの(ゴミ)を拾う(ピック)外遊びとして名付けました。

かつては水を飲み、泳ぎまわり、魚をとって暮らした恵みの潟。高度経済成長で一時は汚染された時期もありましたが、今では水質が科学的調査で安全が証明されるほど改善し、都市部の豊かな自然空間として人々が憩い、多様な生態系が存在する、貴重な水辺となっています。
そんな鳥屋野潟だからこそ、人も動植物も水辺も共存する場でありつづけたいものです。

TOYANOGATA PICKNICは、グリーンシーズンに開催している 潟マルシェ の中で実施しています。
また、企業や団体の研修や地域活動とのコラボレーションによる実施も受け付けています。

▼ お問い合わせはこちらから
https://u-style-niigata.com/contact/

TOYANOGATA PICKNIC コンセプトムービー

企業や団体の研修や地域活動とのコラボレーションによる実施も受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

▼ お問い合わせはこちらから
https://u-style-niigata.com/contact/

潟マルシェは、U・STYLEが2015年から鳥屋野潟のほとりで開催しているローカルマーケット。地域に根をはり活動するみなさんとともに、人も社会も環境も大切にする、水辺の森の小さなマルシェです。

ウェブサイト

https://gatamarche.com/

新潟らしい暮らし方や選択肢を提案する
地域の編集の場

潟マルシェには、新潟で活動をしている素敵な方々が集います。地域や自然に寄り添う農や食、ものづくり、福祉やアート、環境を生かしたアクティビティまで、それぞれが大切にすることを持ちながら活動し、潟マルシェのテーマや価値観を共有するみなさんと、一緒に場をつくっています。
潟マルシェは、私たちがいいなと感じる新潟での暮らし方や暮らしの選択肢を「場」をメディアとして編集し、人やモノや体験、そして鳥屋野潟という環境を通して提案する試みでもあります。
潟マルシェで出会った人やもの、鳥屋野潟という場が、潟マルシェだけでなく日常の暮らしのなかで訪ねたり選んでみたりするようになってくれたらと願っています。

鳥屋野潟と人の関係性をつなぐ場

潟マルシェは鳥屋野潟で開催することを大切にするローカルマーケットです。
潟のほとりの森のなかに設えるマーケットだけでなく、漁師さんの板合わせ舟(木舟)で潟に漕ぎ出したり、鳥屋野潟公園の季節の自然をガイドとともに巡る自然観察会をするなど、鳥屋野潟の環境や生活文化を体験できるアクティビティも一緒に行っています。
潟マルシェをきっかけに鳥屋野潟へと足を運び、そこにある気持ち良い空間や楽しい体験とともに、鳥屋野潟という場の魅力や価値に出会うことで、鳥屋野潟と人との関係をよりよくつくっていけたらと考えています。

向かいたい社会や未来への旗を掲げる

潟マルシェは、U・STYLEが向かっていきたい社会や未来への旗を掲げて、地域のみなさんと一緒にそこに向かってつくっている場です。

潟マルシェがスタートした2015年は「地域の魅力をデザインで磨いて発信する」というテーマのもと、新潟の農家さんやベーカリー、老舗和菓子屋さん、民芸品の職人さん、福祉事業所さんなど、新潟でものづくりをしている方々とU・STYLEがコラボレーションし、一緒に地域の魅力を発信する場として始まりました。

2018年からは「エシカル&クラフトライフマーケット」とテーマをあらため、私たちなりの「エシカル」の解釈のもと、社会にも環境にもやさしい選択をしながら、自分の暮らしをみずから豊かにつくっていこうという提案の場として、マーケットをアップデートしました。

そして、2023年からは「つなぐ」にテーマをアップデート。新潟ならではの生活文化、暮らしや文化を支えてきた職や技、気候風土とともにある食文化、人と自然が調和する環境など、つながれてきた「ここにあるもの」をあらためて見つめ、それぞれが持つ“らしさ”をヒントに、今と未来を楽しくよりよくつくっていくことを目指す場として、マーケットをつづけています。

私たちが感じた「こんな社会や未来になったらいいな」という思いをもとに、潟マルシェという場で旗を掲げて、その未来へ向かうことにチャレンジする。不確かだけど、まずは旗を掲げてみる。私たちにとっての潟マルシェという活動は、そんな取り組みでもあります。

これからの潟マルシェがめざすこと

2023年から「つなぐ」という旗を掲げた潟マルシェ。私たちがつくりたい、つなぎたい、6つの価値が生まれる場として、関わるみなさんと一緒に育てていけたらと思っています。

さらに潟マルシェから見えた社会課題から問いを持ち、解決に向けたアプローチを行なっていきます。

ウェブサイト

https://gatamarche.com/

鳥屋野潟の語り継ぎプロジェクト『潟ボーイ’s』。
鳥屋野潟の昔や今を取材しまとめた語り継ぎ本を、2012年から年に1冊ずつ発行しています。鳥屋野潟とともに生きてきた人々の暮らしや地域の変遷をインタビューや文献調査を通じて掘り起こしながら、土地の歴史や文化を継承することに取り組んでいます。

鳥屋野潟の語り継ぎのはじまり

きっかけは2011年の東日本大震災。
被災地にあった言い伝えを知り、それが伝承されなくなったことによってコミュニティの知が途絶え、命を救えなかった部分もあるのではと感じたことからでした。
土地やそこに暮らす人々の記憶を語り継ぐことの大切さと必要性を感じ、身近にありながら遠い存在だった鳥屋野潟について調査を始めることにしました。

すると見えてきたのは鳥屋野潟の“意外な姿”。
鳥屋野潟の昔と今を知る方々へのインタビューによって見えてきたのは、「きれいだったんだよ」「水を飲み、魚をとり、泳ぎまわって暮らしていたんだ」「舟で行き来をしていたんだよ」と、それまで“ただそこにある水辺”とあまり関心を抱いてこなかった鳥屋野潟の、きれいで豊かで、人々とともにある生き生きとした姿でした。
一方、鳥屋野潟のある亀田郷と呼ばれる一帯はかつて「地図にない湖」とも呼ばれた厳しい水郷地帯でもあり、度重なる水害にも襲われてきた地域。水がたまりやすい鳥屋野潟周辺一帯で暮らす農家は、腰まで浸かる田んぼで稲作をしていた時代もありました。

そんな厳しくも豊かな土地の歴史や文化は、時の経過とともに忘れられ、鳥屋野潟は一時の水質汚濁によって人々に背を向けられる存在となり、私たちが調査を始めた段階では人々と鳥屋野潟には距離のある状態が続いていました。

東日本大震災をきっかけに始めた地域の調査によって出会った“知られざる鳥屋野潟”に魅せられた私たちは、語り継ぎ本という形で鳥屋野潟を語り継ぐことを始めました。

潟ボーイ’sプロジェクトが起こす地域の変化

2012年に発行された最初の『潟ボーイ’s』は、地域の人々にもインパクトを与えました。私たちが調査の際に出会ったその豊かな姿に衝撃を受けたように、潟ボーイ’sを読んだ人々にもポジティブな驚きと影響を与えることができたのです。
そして、鳥屋野潟周辺の学校でも地域学習の教材として導入され、潟ボーイ’sを読んで鳥屋野潟を学んだ子どもたちが鳥屋野潟に関心を持ち、自ら鳥屋野潟に関わるようにもなってきています。
また、新潟市内の図書館にもシリーズ一式が配本され、鳥屋野潟を学ぶ資料としても活用されています。

歴史の語り継ぎから、今起こっていることの記録へ

潟ボーイ’sプロジェクトは、歴史の語り継ぎと併せて、現代の営みの記録の役割を持つようにもなってきています。
年々、潟と人との距離は近づいてきており、現代での鳥屋野潟をフィールドとした新しい取り組みも増えてきています。そこで、日常における観察を続けながら、鳥屋野潟における新たな取り組みや変化の兆しをキャッチし、今記録しておくべき/調査をしておくべきと考えるテーマを取り上げながら、歴史の継承と現代の記録の両方に取り組むようになっています。

潟ボーイ’s/潟ガール’s シリーズ

潟ボーイ’s[2012年度制作・発行]

潟ボーイ’sプロジェクトの創刊号。厳しくかつ豊かな水郷だった時代の鳥屋野潟を「潟ボーイ’s」の言葉で語り継ぎました。

潟ボーイ’s 2[2013年度制作・発行]

潟ボーイ’sシリーズの第二弾。第一弾の方々とは異なる「潟ボーイ’s」の言葉で、鳥屋野潟の歴史を語り継いでいます。

潟ガール’s[2014年度制作・発行]

鳥屋野潟とともに暮らしてきた女性たち「潟ガール’s」の言葉で、かつての鳥屋野潟に迫りました。

潟ガール’s 2[2015年度制作・発行]

潟ガール’sシリーズの第二弾。6名の「潟ガール’s」がみてきた鳥屋野潟を語り継いでいます。

潟ボーイ’s 環境編[2016年度制作・発行]

鳥屋野潟の生態系や潟環境をつくる用排水路のこと、地域住民のゴミ拾い活動や水質浄化ロボットプロジェクトまで、鳥屋野潟の環境に関わる状況や取り組みを特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2017(達人編)[2017年度制作・発行]

現代の鳥屋野潟周辺で生きる人々には、さまざまなプロフェッショナル(達人)がいます。技術開発や生物多様性、遊びまで、鳥屋野潟の周りにいる達人を特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2018 新世代編[2018年度制作・発行]

小学生時代に潟ボーイ’sを読んで学習した子どもたちが、中学校に進学後、みずから鳥屋野潟の水質調査や水質改善の実験などを行うようになりました。山潟中学校科学部による、新世代のみなさんの取り組みを特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2019 健康診断編[2019年度制作・発行]

2019年、現在の鳥屋野潟の状態を知るための「鳥屋野潟健康診断」が実施されました。鳥屋野潟での専門的な水質調査や底質調査、環境DNA調査の様子や結果を特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2020 PICKNIC編[2020年度制作・発行]

2020年から始まった鳥屋野潟ゴミ拾いアクティビティ「TOYANOGATA PICKNIC」の取り組みと、鳥屋野潟のゴミの状況や、日本や世界のゴミについての動向を特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2021 とやの潟メソッド編[2021年度制作・発行]

新型ウイルスが流行するピンチを迎えた人類。鳥屋野潟にいる生物の生存戦略や、過去に鳥屋野潟で起きた自然災害などから、ピンチを切り抜けチャンスに変える「とやの潟メソッド」を特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2022 鳥屋野潟公園編[2022年度制作・発行]

開園から35年以上が経ち、豊かな生態系を育む場になった「鳥屋野潟公園」。公園の設計者や施工者の言葉とともに、鳥屋野潟公園ができた経緯や、込められた想いを特集しました。

潟ボーイ’s Ver.2023 鳥屋野潟の桜編[2023年度制作・発行]

春の鳥屋野潟を象徴する桜。植樹された背景や、桜と人々の思い出、潟と桜の今とこれからなど、今後変化をしていく「鳥屋野潟の桜」を特集しました。

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